文化庁委託事業「令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
日本の演劇人を育てるプロジェクト 新進劇団育成公演
温泉ドラゴン新作
『悼、灯、斉藤(とう、とう、さいとう)』プレ企画
リーディング公演
演出家募集
劇団温泉ドラゴンは、文化庁・公益社団法人日本劇団協議会主催「日本の演劇人を育てるプロジェクト」の一環として、2023年2月に東京芸術劇場シアターイーストにて新作公演『悼、灯、斉藤(とう、とう、さいとう)』(作:原田ゆう 演出:シライケイタ)を上演いたします。
この作品では、「母親の死」をきっかけにあきらかになる家族のほころび、しかしそれぞれが持つ故人の思い出によって、再度その絆を紡ぎなおそうとする過程を描きます。
この新作上演にあたって、プレ企画として戯曲をブラッシュアップするためのリーディング公演+ディスカッションを2022年11月に行います。このリーディング公演の演出家を公募いたします。
2023年2月に行われる本公演の上演前にプレ企画としてリーディング公演を行うこと、そしてそのリーディング公演の演出を本公演とは別の演出家の方にお願いすることは劇団としても初めての試みです。
しかし、劇団メンバー以外の方に創作プロセスに関わっていただくことで、作品に多様な視点や意見が持ち込まれ、作品をさらに練り上げることができると考えております。
ご応募をお待ちしております。
【2023年本公演の演出・シライケイタ からのメッセージ】
我々にとって初めての、ワクワクする挑戦です。新作公演を単に消費するのではなく、長い時間をかけて複数の視点で考察と検討を重ね、本公演に向けて最善の形を探り練り上げていくという、理想のクリエーションの形を模索したいと思って本企画を立ち上げました。良い作品を作りたい。その為に時間と労力は惜しまない。という、ごく当たり前の地点に立ち戻って、今回の新作を作りたいと思っています。その思いに共感して下さる方にこの企画の演出を託し、僕も出演者として参加します。僕とは違う感性で原田の新作を読み、温泉ドラゴンの俳優たちを使って自由に遊び倒してください。そして欲を言えば、今後も共に作品作りをしていける方と出会えたら最高だなぁ、なんて思ってもいるのです。沢山の方のご応募お待ちしています。
シライケイタ
【作・原田ゆう からのメッセージ】
今回、参加される方がどのような稽古を進めていくのかにとても興味があります。稽古中に交わされる言葉のやりとりを稽古場の片隅でこっそり見聞していたいなと思っています。
脚本は個人的な出来事をモチーフにしていますが、意識的に家族を描くというのは初めてなのでドキドキしています。
たとえ演出の経験が少なくとも気になさらず、ぜひご応募いただければと思います。
原田ゆう
作品について
【作品のあらすじ】
母の急死によって実家に集まった40代前半の斉藤家の三兄弟。仲が悪い。悲嘆に暮れる暇もなく葬儀や墓の手続きを進める中で、父も兄弟もそれぞれお金がないことが明かされ、葬儀代とお墓代をどうするかでもめる。また、葬儀の担当者が気に入らなかったり、墓問題がこじれたり、役所の手続き、カードの解約など誰がやるか、過去の喧嘩などもぶり返し、兄弟同士で言い争ったりしながら、どうにか分担し母の死後の諸々の手続きを進めていく。
兄弟が喧嘩したりいがみ合う中で、彼らの関係性を繋ぎ止めるのは、常軌を逸した母との思い出だ。
三兄弟とも子供がいない。三男は結婚していない。孫を見せられなかった負い目など、既存の社会的な(未だ蔓延る昭和的な)価値観、理想の家族像に振り回されながらも、それぞれの生き方を肯定し、母の死を弔う。
【登場人物】
父、母、長男、次男、三男、長男の妻、次男の妻、三男のかつての恋人、
葬儀屋、介護士(母の職場の同僚)
リーディング公演 演出家募集要項
■ 実施日程・会場
稽古期間(最長):2022年10月31日(月)〜11月5日(土) @東京都内稽古場
リーディング公演+ディスカッション:2022年11月6日(日)@東京都内イベントスペース
※稽古の日数、時間は公募演出家と相談のうえで決定します。
※稽古初日に、ハラスメント防止のための研修を実施します。
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況によって、実施内容に変更が生じる場合があります。
■ リーディング公演の出演者
劇団温泉ドラゴンの劇団員3名(阪本篤、筑波竜一、シライケイタ)が出演します。それ以外の登場人物は公募演出家と相談の上でキャスティングします。
■ リーディング公演+ディスカッションの実施方法
まず観客の前でリーディング公演を行います。
その後、公募演出家、劇作家、出演者、スーパーバイザー、観客を含めたその場にいる全員でディスカッションを行ないます。後半のディスカッションのファシリテーターは劇団温泉ドラゴンが行います。
■ 募集内容
温泉ドラゴン新作公演『悼、灯、斉藤』プレ企画 リーディング公演の演出家
■ 応募資格
以下のすべてを満たす方
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東京都内の稽古場・上演会場に通うことができること(交通費・宿泊費等の補助はありません)
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18歳以上40歳以下
-
2022年10月31日(月)〜11月6日(日)に参加可能 であること
■ 謝金
55,000円(消費税・源泉所得税含む)
■ 募集人数
1名
■ 選考スケジュール
応募締切:2022年7月31日(日) 23:59
・オンラインのフォームにて受付
一次選考(書類審査:応募時の内容をもとに選考を実施)
結果発表:2022年8月4日(木) までにメールにて合否を通知
二次選考(面接)
選考実施日:8月15日(月) 12:30~16:00の間で実施予定
・対面(都合のつかない場合はオンラインにて実施・使用ツール:Zoomを予定)
・詳細は、一次選考通過者にご連絡いたします
演出家決定
結果発表:2022年8月19日(金) までにメールにて合否を通知
※合否に関わらず、選考の結果は応募者全員にメールで通知します。
必ず、温泉ドラゴンからのメール( onsendragon@gmail.com )が受け取れるようパソコンや携帯電話の設定をご確認ください。
■ 応募方法
以下、応募フォームより必要事項を入力の上、送信してください。
募集は終了しました。
〈必要事項〉
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氏名もしくはアーティスト名
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年齢
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メールアドレス
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最寄り駅
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日中連絡のつく電話番号
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職業(所属 等)
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プロフィール(300字以内)
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これまでの演劇歴
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ウェブサイト(あれば)
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これまで関わった作品の動画リンク(YouTube、Vimeo等 / あれば)
※必要に応じて閲覧制限を設定してください。
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応募動機(400字以内)
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二次選考期間 8月15日(月) 12:30~16:00の参加可否
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温泉ドラゴンで見たことがある作品(あれば)
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応募にあたっての連絡事項など(あれば )
■ 留意事項
お預かりした個人情報は厳重に保管し、本企画に関する諸連絡以外に使用することはありません。
[お問合わせ]
劇団温泉ドラゴン
MAIL: onsendragon@gmail.com
※記載の情報は2022(令和4)年7月7日現在のものです。内容等は変更になる場合がございます。
主催:文化庁・公益社団法人日本劇団協議会
制作:公益社団法人日本劇団協議会
制作協力:一般社団法人劇団温泉ドラゴン スーパーバイザー:福島明夫(青年劇場)