劇団温泉ドラゴン第17回公演
『キラー・ジョー』
ドティー・スミス役決定!
トレイシー・レッツ作『キラー・ジョー』は1993年にアメリカで初演されて以来、世界各地で繰り返し上演されている作品です。本作品で描かれているのは、アメリカの新自由主義が招いた猛烈な格差社会。資本主義と新自由主義の行きつく先の世界の崩壊を描きます。
日本では2019年に劇団俳小がシライケイタ演出により「殺し屋ジョー」として本邦初演したのみで、それ以外には上演されていません。
劇団温泉ドラゴンでは、2024年3月に第17回公演『キラー・ジョー』の上演を行うにあたって、本作に出てくるドティー・スミス役を公募しておりました。多数の応募の中から、一次審査(書類)、二次審査(面接、実技)を経て、内田敦美さんに決定いたしました。
【演出・シライケイタ からのメッセージ】
長引くコロナウイルスの影響で全ての演劇人が、演劇を続けるうえにおいてとても大きなリスクを背負うことを余儀なくされてしまいました。このような厳しい状況の中で正直、これほどたくさんのご応募があると想定していませんでした。皆様の演劇への強い想いと舞台に立つことへの情熱は、我々にとても大きな勇気を与えてくださいました。改めまして、この度のオーディションへご応募下さいました皆様に心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
厳正なる審査の結果、内田敦美さんにドティ役をお願いすることになりました。役柄との相性、他の出演者とのバランスはもちろんですが、舞台に立った時の佇まいの中に、ハッとするような華やかさを感じました。大きな魅力と可能性を内在した内田さんとの出会いに、劇団員一同大きな喜びを感じています。これから一緒に作品作りができることがとても楽しみです。劇団の総力を挙げて、最高の『キラー・ジョー』を作り上げます。どうぞご期待ください。
シライケイタ
内田敦美 Uchida Atsumi
俳優・パフォーマー
桐朋学園芸術短期大学演劇専攻出身
明治座「京の螢火」出演後、鴻上尚史演出 中村雅俊45周年アニバーサリー公演「勝小吉伝」 、近年では明治座・博多座 水谷千重子50周年記念公演「 ニンジャーゾーン」他数々の舞台に出演。
舞台の他CM「サテライトオフィス」歌編など。
ダンス、日本舞踊、アクションなどに取り組み身体的表現の幅広さと所作の美しさが評価されている。2020東京オリンピック閉会式に パフォーマーとして出演。